駅番号に付く路線記号の話

Twitterを眺めていたら、こんなツイートを目にした。

駅番号から「後楽園」駅のものであろうが、この4路線の中で、発音ベースで唯一しっくり来ないのが、三田線の「I」。

そもそも路線記号というものが、どのようにして付けられているのか、今回はそのお話。

(そんなもん知っとるわボケ、と言う方もいるだろうけど、知らない人が調べた時に有用な方を志向しますので、悪しからず)

まず、丸ノ内線と南北線がローマ字の頭文字から取られていることは容易に想像できるだろう。

しかし、大江戸線が「O」ではなく「E」だったり、三田線が「M」でも「T」でもないところから、この付番も一筋縄ではいかないのが読み取れる。

ではどのように付けられているのか。それに関わるのが「路線番号」だ。
地下鉄路線の多くには、都市交通審議会の路線番号が振られているが、あまり見聞きすることは無い。
(東京○号線と付けられている)

ここでは例として、東京メトロと都営地下鉄の計13路線についてまとめた。

路線番号路線記号由来
1都営浅草線AAsakusa
2東京メトロ 日比谷線HHibiya
3東京メトロ 銀座線GGinza
4東京メトロ 丸ノ内線M / MbMarunouchi
Marunouch branch
5東京メトロ 東西線TTozai
6都営三田線ImIta
7東京メトロ 南北線NNamboku
8東京メトロ 有楽町線YYurakucho
9東京メトロ 千代田線CChiyoda
10都営新宿線SShinjuku
11東京メトロ 半蔵門線ZhanZomon
12都営大江戸線EoEdo
13東京メトロ 副都心線FFukutoshin

頭文字でない路線は、都営三田線・東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線の3路線。

都営三田線・東京メトロ半蔵門線は、いずれも頭文字が他で使われてしまっているためで、ローマ字を順に被らないところまで進めたものを採用している。
例えば半蔵門線は「H」を日比谷線に、「A」を浅草線に、「N」を南北線に取られてしまっているため、4文字目の「Z」になる。
ちなみに使用したい字が被ってしまう場合は、路線番号順に優先される。そのため、「N」は南北線(半蔵門線より後に開業)が優先されている。

一方で、都営大江戸線は「O」で被っていないのでは、と思うかもしれないが、これは数字のゼロと混同する恐れがあるので、基本的に避けられる。なので2文字目の「E」になる。


都内の地下鉄は、事業者が2つに分かれているとはいえ、様々なところで足並みを揃えていることがある。この路線記号もその一例と言えよう。

【余談】
ちなみに路線番号が振られているのは該当路線の区間に留まらず、実質的に延伸区間とみなせる部分も含まれる。
都市計画上で扱われたものも含めると、以下のようになる。

路線番号主要路線含まれる路線含まれる区間
1都営浅草線京急本線品川~泉岳寺
5東京メトロ 東西線東葉高速線全線
7東京メトロ 南北線埼玉高速鉄道線全線
8東京メトロ 有楽町線西武有楽町線全線
9東京メトロ 千代田線小田急小田原線代々木上原~橋本
10都営新宿線京王新線
京王線
新線新宿~笹塚
笹塚~橋本
11東京メトロ 半蔵門線東急田園都市線渋谷~二子玉川

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